会話をつなげる「質問力」とは

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会話をつなげる「質問力」とは


初対面の相手と話していて、がんばって話題を提供するも相手の反応がいまいちで、自分ひとり空回りしてどんどん気まずい雰囲気になる経験は誰しも一度はあるのでは?

これは相手ではなく、自分が何を話すかにばかり向いている証拠で、「もっと盛り上がる話題はないか」「自分の話し方が悪かったんじゃないか」などと考えを巡らせてしまいます。

もちろんこうした考え方も間違ってはいないのですが、コミュニケーションのうまい人ほど話すことよりも聞く事に力を注ぎ、相手に”話させる”ことに長けています。

この相手に聞く力こそ、質問力です。

質問力が高ければ初対面の相手でも会話がはずみ関係性を作りやすくなります。これはプライベート、ビジネスのシーン両方において大切なスキルで、また日本語でも応用が利くのでぜひ習得しておきたい能力です。

今回はそんな質問力について解説しましょう。

質問力≠質問の量 質問力↑=質問の質↑


「質問が大切」というと、矢継ぎ早に相手に質問を投げかける人が多くいらっしゃいます。こうするとまるで尋問しているようになってしまい、相手はあなたが投げかけるなんの文脈もない質問に答えるのに辟易としてしまいます。

まず知るべきは「人間は話したいことを話したい」という基本原理です。

自分に置き換えて考えればわかるでしょう。
「お仕事は?」
「役職は?」
「趣味は?」
「出身は?」
などと立て続けに聞かれたら「この人、何を探りたいんだろう?」または「会話の糸口を見つけようとしてるのかな?」と思いませんか?

もしかしたら「聞いてくださいよ!この前転職して今はこんなことしてるんですよ!」など相手が盛り上げてくれる可能性もなくはないですが、まぁーほとんどありません。

ではどうすればいいかというと、質問の質をあげることです。ここでいう質とは、相手が自ずと語りたくなるようなポイントを押さえているかどうかです。

質問がうまい人は5W1Hをしっかりと押さえた質問をする


質問力をあげるコツのひとつが、5W1Hを押さえることです。例えば相手の仕事を聞いたら「What do you do everyday?(毎日何をするんですか?)」「How do you like it?(どうですか?)」などと自然な流れで聞くと会話がスムーズにはじまるでしょう。

また単純にあなたが持っている疑問などを投げかけてもいいかもしれません。

「Why did you move to Japan?(なぜ日本に来たんですか?)」
「How long have you been doing this job?(その仕事は何年くらいやってるんですか?)」

こうすることで話が広がりやすくなります。

相手にとって答えやすい質問内容を心がけられる


会話のコツは、相手に興味を持つことです。相手がどんな性格なのか、どんなことに興味があり、どんなことに笑うのか。またどんなことに傷つき、怒るのかなどまで会話の中から探れるといいでしょう。

そのためには、相手の挙動や話し方などをよく観察することが大切です。あなたの質問に対してどのように答えたのかをよく見てみましょう。

ここで便利なのが、相手の記憶を想起させる質問です。例えば「お仕事は何をされてるんですか?」という質問には大抵の方が瞬時に答えられますが、「それは具体的にどんなことをするお仕事なんですか?」や「毎日どんな業務をなさるんですか?」と聞くと、自分が普段当たり前にやっていることをひとつひとつ思い返す必要があります。

普段答え慣れていない質問をすることで、相手は必然的にその場で思い出しながら話すことになります。すると、自然と気持ちが表情や声に出やすくなり、相手の心のうちがわかりやすくなります。

普段の業務について楽しそうに話していたら「なんだか楽しそうな仕事ですね!なんでその仕事に就いたんですか?」と聞けば自然と相手に話すターンを与えられますし、同時に相手が何に興味があり、何にやり甲斐を感じているのかがわかります。

逆に口ごもったり、苦い顔をしていたら「難しい仕事をなさってるんですね。何が一番大変ですか?」と聞くことで相手の抱えている悩みや課題がわかります。それがあなたにも当てはまったら「私の業界でも同じです!こんなことがありまして…」と共感でき、信頼関係が築けます。また同じ悩みを抱えた者同士で「実はこうするといいらしいですよ」と情報交換するのもいいでしょう。

このように会話の流れや相手の反応を見ながら、臨機応変に質問の内容を変え、盛り上がる糸口を探ることを心がけましょう。

それでも盛り上がらない場合の切り札 自己開示


こうして様々な角度から質問をしているのに、それでも相手がなかなか話してくれないということがあります。そんな時の切り札として覚えておいてほしいのが、自己開示の法則です。

話し相手がプライベートな話をすると、自然と自分も自己開示したくなる、という心理学の法則があります(正しくは返報性の原理と言います)。

これを利用し、「実はこの前大失敗をしてしまいましてね…」など、普段は隠すであろう内容を相手に伝えると、秘密を共有した相手は「実は私もこの前こんな失敗をしてしまいまして…」と自分の話もしたくなります。

ここでのポイントは、自分が開示した話と同じような内容を相手が返してくるということです。裏を返せば「相手からこんな話を引き出したい」と思ったら、まず自分からそのような話をすれば、相手も抵抗なく教えてくれるでしょう。

コツは、秘密の自己開示から入ることです。例えば相手から成功の秘訣を聞き出したい時に、自分の成功の秘訣を言ったところでこれはただの自慢話に聞こえてしまい、あなたが自己開示したことにはなりません。

まずは自分が隠したい失敗談などを話し、相手にも同じように失敗談を話してもらったところで「どうしたら成功できますかね?」と聞けば、相手との信頼関係も築けているのですんなりといろんな話を聞き出せます。

これは会話を盛り上がるだけでなく、営業トークなどでも使えるテクニックなのでぜひ実践しましょう。


いかがでしたか?会話というのは二人以上で作っていくものなので、自分ばかり張り切らず、一緒に盛り上げていくという感覚を養いましょう。そうすれば会話の内容から相手の感情までうまくコントロールできるようになります。またこれらのテクニックはすべて英語以外でも使えるので、ぜひマスターしてください。
2019-09-03

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