セルフブランディングの参考にしたいロールモデル5選

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セルフブランディングの参考にしたいロールモデル5選


英語を習得するうえで、自分のキャラクターを確立するセルフブランディングは、プレゼンテーションなどではもちろんのこと、日常のスモールトークなどでも大きな力を発揮する重要な要素のひとつです。

母国語におけるセルフブランディングはこれまで育ってきた環境や社内での立ち位置などによって自然と構築されていますが、英語におけるセルフブランディングは日本にいてはなかなか自然に身につかないため、「こういうふうになりたい!」という目標・ロールモデルを設定するのが効果的です。

そこで、ここでは特にオススメしたい5人のロールモデルと、注目していただきたいコミュニケーションテクニックをご紹介しましょう。

バラク・オバマ元米大統領


アメリカのみならず、世界中で未だに絶大な人気を誇るオバマ前大統領。
スピーチ力が重要視されるアメリカの政界の中でも、彼の発する言葉の影響力は群を抜いており、また度々ユーモアを交えることでその親しみやすい人柄が伝わってきました。

オバマ前大統領のスピーチで特に注目していただきたいのが、その確固たる自信と意志の強さを感じさせるテクニックの数々です。

①ボリュームの緩急
自信を示すとき、もっとも陥ってしまいがちな落とし穴が、声を荒げることです。声量はコミュニケーションテクニックの基礎となる重要な要素のひとつですが、使い方を間違えると逆効果になってしまいます。オバマ前大統領は声量とスピードに緩急をつけるのが非常にうまく、強調すべきところのみを大きく・ゆっくりと話し、それ以外の部分はサラッと落ち着いたトーンで流すように言うのが特徴です。

このような話し方をマスターするには、例えば自分のスピーチを書き出し、その中で特に強調したい部分にハイライトや下線などを引いて練習するといいでしょう。アドリブ力を鍛えるためにスピーチを書き出さないという方は、強調したいキーワードを頭の中で覚えておくだけでもいいと思います。

②快適な間・ポーズを取る
また自信を示そうとするあまり、まくし立てるように・高圧的に話す人も非常に多くいらっしゃいます。実はこれもひとつのテクニックなのですが、敵をつくることも非常に多いのでできる限り使いたくないテクニックです。オバマ前大統領は、各文節のあいだに必ずと言っていいほど間を置き、誰でも心地よく聞けるような工夫をしています。このテクニックはひとつひとつの言葉が聞き取りやすくなるだけでなく、相手が”聞き耳を立てて・次の言葉を欲する”という効果があり、その結果、次の言葉が聞けただけで納得感と充実感を覚え、その人の言葉を信じやすくなります。

これは俳優なども練習するスピーチの基本テクニックなので、ぜひ身につけておきたいところです。間の置き方は基本的に文節のあいだ、そしてもっとも強調したい単語や文節の前にはたっぷりと間を置くとより伝わりやすくなるでしょう。

シェリル・サンドバーグ


2008年にフェイスブックの最高執行責任者(COO)に就任して以来、世界を代表する女性リーダーとして多大な影響力を持つシェリル・サンドバーグ。自らが提唱するリーンイン・ムーブメントをはじめ、ハーバードやMITなど超名門大学の卒業式でスピーチをしており、世界中で注目されている存在です。

そんなサンドバーグ氏で特に注目したいのが、自信と知性溢れるコミュニケーションです。

①ボディランゲージ
サンドバーグ氏のスピーチを見て真っ先に気づくのが、彼女の手の使い方の巧さです。彼女は自身の言葉のトーンとペースに合わせて常に手を動かしており、聴覚と視覚の両方からメッセージを伝えています。

これもまたスピーチアーティストたちが使う常套のテクニックなのでぜひ身につけましょう。
練習方法としては、まず話すときに常に手を自分の前に置いておくということからでも構いません。
そこから自分の話すペースに合わせて手を動かす練習をしてみましょう。一番わかりやすいのは、何か自分が強調したいことや核心に迫る場面で手を上下に「これと、これと、これです!」というふうに振る所作です。これをマスターするだけでも説得力がグーンと増します。

②効果的なエピソード使い方
サンドバーグ氏のスピーチが人々の心を掴むもうひとつの理由として挙げられるのがエピソードの使い方です。彼女は自身が伝えたい根幹の部分に差し掛かると必ずと言っていいほど自身や第三者の体験談を交えて解説します。
マーケティング業界では「ストーリーで売れ」というのが定説となっていますが、物語やエピソードには人々の共感を生む力があり、サンドバーグ氏はそれを巧みに使って聴衆を引き込みます。また、彼女はエピソードに小さな”オチ”をつけることが多く、そうすることで緊張感を和らげ、親しみやすいキャラクターを構築しています。

これも非常にポピュラーなテクニックで、しかも全世界共通で使えるので意識して取り入れてみましょう。ストーリーを使うのに特に効果的なのがスピーチの導入部です。ここで自身の言いたいことに直結するエピソードを入れれば、最初から聴衆を一気に引き込むことができます。

アン・ハサウェイ


言わずと知れたハリウッドを代表する大女優、アン・ハサウェイ。作品によってさまざまな役柄を演じ分けるその演技力だけでなく、一時期「ハリウッドで一番嫌われている女優」と呼ばれたにも関わらず、それらの批判を跳ね除けて第一線で活躍し続ける姿から幅広い層から愛されています。

そんな彼女のブランディングキーワードは、フレンドリーさとポジティブさでしょう。

①笑顔の力
ハリウッドにおいてもアン・ハサウェイの笑顔は特に印象的で、人々を一瞬でファンにさせてしまう力を持っています。もちろん、彼女の持って生まれた顔の力はありますが、笑顔は誰でも心がけ次第でできるので、ぜひ練習してみましょう。

ここで注目してほしいのが、彼女の口角です。アン・ハサウェイは普通に話している最中も口角が上がる傾向があり、これだけでも相手に好印象を持ってもらいやすくなります。これを習得するには口角をあげて、表情筋を鍛えるのが効果的です。

一方で、彼女は常に笑顔でいるワケではなく、むしろさまざまな感情を前面に出し、時には眉間にしわを寄せたり、悲しそうな顔をしてみたりと、表情の緩急を非常に多く使っています。話している最中、常に笑顔でい続けるとヘラヘラしているだけのように見えて信頼を失ってしまうこともありますが、さまざまな表情を見せることで誠実な人柄が伝わります。

②自然な目線
インタビュー中の彼女の目線に注目していると、彼女が基本的にはインタビュアーを真っ直ぐ見つつ、頻繁に左下や上などに目を向けることに気づくでしょう。左下を向くのは考え事、上を向くのは何かを思い出している時の仕草ですが、こうして目線をあえて切ることに彼女は全く抵抗を感じていないのがわかります。これは裏を返せば、非常にリラックスしているということを相手に示します。

目線は合わせないでいると自信なさげに見えてしまいますが、逆に不自然なまでに相手を見るのは高圧的に思われたり、また相手にウソを悟られないようにする時に出るボディランゲージです。「アイコンタクトが大切」と心がけていても、たまには目線を切って話したほうが自然体で、ポジティブな人だと相手に印象付けられます。

ウィル・スミス


現在ハリウッドでもっとも稼いでいる俳優と言われる大スター、ウィル・スミス。俳優としてはもちろんのこと、実は元々ラッパー出身でそのフレンドリーで愛すべきキャラクターから同業者にもファンが多いとか。

そんなウィル・スミスから学びたいのはユーモアとエネルギーに満ち溢れたポジティブなキャラクタービルディングです。

①全身を使った感情表現
彼の動画を見ていて真っ先に気づくのがその感情表現の豊かさです。日本人が一番苦手とするところかもしれませんが、こうして全身を使って楽しんでいることを伝えると、自然と周りにもそのポジティブな感情が伝染し、全員で同じ感情を共有することができます。
これを練習するには普段から大げさなくらい全身を使って感情を表現するように心がけましょう。

②エピソードを演じる
実際にあったことなどのエピソードを語る場合、ただ言葉で表現するのではなく、登場人物になりきってそのシチュエーションを演じるというのも相手を笑わせたり、共感を生むのにかなり効果的なコミュニケーションテクニックです。練習するには海外のドラマなどを見たり、実際にあるシチュエーションを演じている人を見てその細かい言葉遣いなどを学びましょう。特に使いやすいのが”And I was like” “Then she was like”など、その役に入るときの合図となる言葉です。

ジャック・マー


中国のIT企業アリババ社の創業者で、近年、非英語圏出身者としては圧倒的なカリスマ性とスピーチ力で世界中に影響力を持つジャック・マー。非ネイティブとして彼をロールモデルにしたいと考える人も多いのではないでしょうか?
日常会話や1対1のコミュニケーションにおいてはそうでもありませんが、スピーチなど権威ある立場からのコミュニケーションにおいては発音が非ネイティブというのは不利にはたらくことが多く、あまり説得力がないという印象を持たれてしまうことがほとんどです。ただ、ジャック・マー氏は違います。発音は非ネイティブでも、確かな説得力と力を感じさせるスピーチアーティストです。

そんなジャック・マーのキーワードは、内に秘めたる自信とエネルギーです。

①無理のないスピード
マー氏のスピーチの秘密は、そのスピードにあります。彼は自分が話しやすいリズムのパターンというものを持っており、それを乱しません。非ネイティブの多くは「間違えてはいけない」とゆっくり話すか、逆に早く話してしまい聞き取れないということがありますが、マー氏は自分にも相手にも無理のないペースで話し続けることで、相手に媚びない・臆さない態度を示しています。
これを習得するには、まずジャック・マーのスピーチをミラーリングするのが効果的です。それに慣れてきたら、今度は徐々に自分の好きなリズム・ペースを求めて他のスピーチもミラーリングしていきましょう。

②英語力を補う表情とボディランゲージ
マー氏は非常に落ち着いた口調で自信ありげに話していますが、実はよく聞いていると、彼の英語はところどころ間違っていたり、聞き取りにくい部分があります。これを補うのが豊かな表情とボディランゲージです。
彼は言葉につまずいても臆することなく落ち着いたトーンとペースで話を続け、常に身振り手振りと表情、特に目の力で相手に自分の言いたいことを伝えようとしています。この落ち着いたトーンと大きなボディランゲージのコントラストのおかげで、あたかも内に秘めた確固たる自信と情熱があるのではないかと、相手に感じさせることに成功しています。またところどころでジョークを交えることで心の余裕も感じさせていることが、非ネイティブにも関わらず圧倒的なカリスマ性を感じる所以でしょう。

ボディランゲージと言葉の熱量に差を持たせるのは、人によっては非常に難しいと感じる人も多いでしょう。ボディランゲージが大げさになると、それにつられて声も大きくなる方が自然だからです。マー氏の技術は、実はボディランゲージをいつでも自然にできているからこそできる高等テクニックなので、まずはボディランゲージを体に染みつけることからはじめて、慣れてきたら声だけを落ち着いたトーンにする練習をしましょう。
いかがでしたか?この中にあなたのロールモデルとしたい人はいましたか?
2019-07-10

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