[Journal - Vol 26] 海外赴任のススメ

いつもお世話になっております。SparkDojo代表のLeoこと、村重です。

毎月末に、SparkDojoをより深く知って頂くためのアップデートやアントレプレナーシップ、グローバルトピックに関連するような内容を発信しています。

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今月は、これまで海外赴任をされたことがない方に向けて、海外赴任のススメについて書きたいと思います。

個人旅行や短期出張で海外に行かれる方は少なくないかと思いますが、もう少し長い期間、本格的に現地に仕事で赴任されたことがある方はSparkDojoの方でもまだそこまで多くありません。

もちろん行きたくても、必ずしもすぐにチャンスが来るわけではないとは思います。それでも、ぜひ貪欲に機会を見つけて掴み取る工夫と努力をして、できれば3-6か月以上の期間での海外赴任にチャレンジしてみることをオススメします。そのときに、周りには現地の人しかいない環境、それが難しいときでも、できれば現地の人と他の国の人しかいない環境が望ましいです。

なぜ海外赴任か?

最大の意義は、多様性に対する許容度を広げること。
つまりは、それを活かすための資質となるグローバルなマインドセットを強化することにあると考えます。

グローバルなマインドセットとは、決して英語がうまいとか、英語圏の人種のようになりきれていることではありません。あくまでも本質は言語ではなく、全く異なる複数の価値観や考え方を理解する力であったり、受け入れたりする心持ちのことです。

自分の生まれた国にいて、顔馴染みの人たちと、自分の母国語でコミュニケーションをとっている限りはなかなか気がつくことは難しいですが、例えば海外に一定期間いて、現地の人のなかで自分自身がマイノリティとなり生活をしてみると、それまで”当たり前のように常識”と思っていたことが突然”非常識だ”と捉えられたり、”それは非常識だろ”と思うような信じられないことが、そこでは”当たり前の常識”として認識されていたりということが実に多いことに気がつきます。

同じ物事であっても、それを見る人によって受け止め方や解釈、善と悪の基準、失礼と無礼の基準、喜怒哀楽のポイントなどが根本的に違うというのがこの広い世の中における事実。”そんなのは常識”という言葉を発すること自体が”実は最も非常識になる可能性が高い”ということに気がついてくるかと思います。

逆に、「違いがあることが当たり前」「その違いはこの場面でうまく成立するのか?」「或いはこの場面で成立させるようにするにはどうすれば良いのか?」と考えていく習慣が身についたときにはじめて、世の中で騒がれている”多様性”という言葉がしっくりくると思います。また必然的にどんな環境に行っても切り抜ける術、或いは多様な環境でリーダーシップを取る素地というものが身についてきます。

”赴任”なので、お客様ではなく現地で仕事をすることになります。いろいろなハンデがあるアウェイの地で、1日でも早く順応して給料をもらうだけの価値を認められるかどうかという切迫感と現実感も醍醐味です。

なぜ3-6か月以上か?

私は以前、約半年ごとのペースで、勤務する国・所属部門・仕事内容がガラッと変わるという生活を続けていたことがあります。3-6ヶ月以上というのは、そのときの経験に基づく感覚値です。

初めての国に赴任すると;
1か月目:あらゆることがポジティブに見える。なんてすばらしい国なんだと感じる幸せな期間
2か月目:その国の嫌なところしか見えなくなってきて、なんて最悪なんだ、ありえない、と思うストレスフルな期間
3か月目:結局どの国も人も良いところと悪いところの特徴が違うだけで、個性の差異だったり、相性の話なんだな、と腹落ちしはじめる期間
それ以降:それをベースにより理解が深まったり、慣れてきて、毎日がよくある日常になる期間

やはり、滞在期間が短いときは、現地の人からもお客様的に扱われますし、非日常感による興奮状態化するということもあり、ポジティブな面ばかり見えてくるのだと思います。
逆に長くいると、常識というものが通じないことで、相手の動きに苛立つことが増えてきたり、思いどおりにいかないストレスがどんどん溜まってくるのだと思います。それをうまく消化できると進化します。

私は新しい環境に順応するのがかなり早い方なのですが、人によって順応速度も異なるかと思います。ぜひ自分の感覚値も掴んでみてください。

なぜ早めにチャレンジすべきか?

機会を見つける難しさがありつつ、実際に3-6か月という期間を確保するのも大変に感じるかもしれません。ただし長い人生のなかで、視野を大きく広げて、かつ多様性を受容しそれを活かすベースをつくることを早めに行うことができれば、先々の人生は大きく変わります。そのための数ヶ月は良い投資時間ではないでしょうか?
例えば、もし来年その経験を積むことができれば、明らかに再来年以降の過ごし方が変わるでしょう。ベストな時期は人それぞれでも、いずれにしても早めにトライできると人生の選択肢が大きく増えてくるかと思います。

そのような意味からもぜひ早い段階でチャレンジできるように行動していただきたいと思います。SparkDojoに現役で通っていただいている方は、例えばそれを中期的なゴールに置いてみることもおすすめいたします。
以上、今月は海外赴任のススメについて書きました。もし実際に海外赴任が決まった場合、準備したい場合など、いろいろと相談に乗ることもできますので、ご連絡ください。


それでは暖かくなってくる春に向けて、3月もそれぞれの目標に向かってチャレンジしていきましょう。
2019-02-28

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