[Journal - Vol 25] 英語での実務経験を積む機会を得るには?

いつもお世話になっております。SparkDojo代表のLeoこと、村重です。

毎月末に、SparkDojoをより深く知って頂くためのアップデートやアントレプレナーシップ、グローバルトピックに関連するような内容を発信しています。

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2019年の目標に向けて、1月は良いスタートをきることができましたでしょうか?

今月のジャーナルは新しい観点として、SparkDojoの方が抱えられている共通の悩みを取りあげ、それに対する考察をまとめてみたいと思います。もし他にも取り上げてほしいテーマがあればぜひ直接ご連絡ください。

今回取り上げたテーマは、

『今の勤務先で、どうすれば英語での実務経験を積む機会を得られるのか?』

です。

これはカウンセリングやイベントなどでお話を聞いていて、一番よく聞く悩みの一つです。
SparkDojoでは法人様のグローバル人材開発支援も手掛けていることもあり、各社の経営者の方や人事責任者の方たちともお話をさせて頂くのですが、一番もったいないと思うのが、機会を与えたいと真剣に考えて、取組みもされている会社に勤務されている方が「うちの会社には機会がないから転職か留学を考えている」とおっしゃる時です。会社によっては本当に機会がない可能性もあるとは思いますが、本当に皆無ということは少ないのではないかと思います。
会社としても積極的に機会を欲している人材を活かせないのは本当にもったいないことだと思います。

SparkDojoには、経営層の方も多くいらっしゃるので、
①会社目線から見たときにどうやって適切な人に機会を与えるか
②個人目線から見たときにどうやって機会を掴むか
という両方の視点から書いていきたいと思います。

①会社側の目線

A. 会社のリーダー層自体がグローバル案件に積極的でないケース
B. 会社のリーダー層はグローバル展開に積極的だが社内に適任者が見つけられないケース
C. 会社として、グローバル展開などは必要ないケース


ケースA
このようなケースでは、やはりまずリーダーが動くことだと思います。

私たちが支援させて頂くケースで、実際に海外展開に向けた動きが増えてきた成功ケースでは、経営層の方など、リーダー層自体が「まず自分達がやろう」と取り組まれる場合です。
あっという間に英語を完璧にできるとは考えていなくても、会社の顔、あるいは事業責任者としての責任感から、海外のキーマンとの関係構築、意思決定、そして社員への機会提供などは自分たちの役割と深く認識されて、そのためには自分から始めようというケースです。

現場での専門的で細かなやり取りには関われないかもしれませんが、そこは任せると割り切っています。それよりも、英語力の向上を通じて発想を広げることで、戦略立案における発想も広がると信じて、誰よりも多忙ななか真剣に取り組まれます。
自らがそのプロセスを通過することで、社内で機会を欲して努力をしている方がいれば自ずと成長に投資したいという気持ちになってきます。そして何よりも、最も多忙なリーダー層が努力している姿勢自体が若手に期待とモチベーションを与える影響力となります。


ケースB
このようなケースでは、社内の人材開発のスキームを戦略的に練ることが大切です。

新陳代謝や時短のために積極的な採用として、マーケットから人材を調達をすること自体は有効なのですが、問題は、日本語でも英語でも仕事ができる人は、まだまだ人口が少ないため獲得合戦は大変ですし、売り手が強いため魅力的な職場環境でなければ、すぐにいなくなってしまう可能性もあるということです。そして、使いこなすためにも、特殊な力が必要です。

そのようななかで、私たちが推奨するアプローチは、すでに仕事ができる社内の人をグローバルでも通用するように育てることです。
シビアな世界なので、趣味の延長の英会話やTOEICなどのテスト対策だけでは現場で通用するのは難しいですし、たとえ英語がネイティブのように流暢であっても、英語がうまいだけで仕事を遂行する能力がなければ、なかなか戦力にはなりません。
だからこそ、仕事ができることが証明されている社員でかつ挑戦する意欲がある人をポテンシャルとして育てることが大事だと思います。
私たちが一緒に取り組んでいる会社様のなかには数年先を見据えて戦略的にかつシステマティックに育成することに本気でコミットしていただいている会社様もいて、経営層と社員層の間でWin-Winとなる良い活動体が実現しているケースもあります。


ケースC
このようなケースは、実際に必要ないものは必要ないので、残念ながらすぐに機会というもはうまれにくいでしょう。
ただ、労働人口の不足による社員の多様化など、何かしらの変化が起きる可能性はあるので、そのような未来の変化に備えることは大事です。

②個人側の目線

次に会社に勤める個人としてできることは、とにかく確率を高めることです。


まず一つ目は、
とにもかくにもスキルを高めてReadinessを高めることです。
仕事内容や責任範囲によって求められるレベルは変わりますが、できればSparkDojoのBeltレベルで茶帯以上を目指して頂きたいと思います。多忙ななかでSparkDojoにしっかりと通い続けていただき、着々と力をつけ、実際に海外赴任が決まって現在海外にいる方や、グローバル案件で活躍されはじめた方は、実際にかなり多くいらっしゃいます。
「幸運の女神には前髪しかない」とはよく言ったものだと思います。チャンスはいつ来るか分かりません。そしてそのチャンスが来た時には、その瞬間に前髪を掴めるように準備しておく必要があります。準備不足でチャンスをつかみ損ねたら、そればっかりは自分のせいです。そして、もしかしたら次のチャンスは来ないかもしれないません。だからこそ、悔いを残さないような備えが必要です。


二つ目は、
周りに対する働きかけです。会社によって状況や課題も違うかと思いますが、もしかしたら、しっかりとアピールをすれば、意外とすぐ機会が来るかもしれません。
もちろん、そんなに簡単にいかないかもしれません。その場合は、例えば前半に書いたような考え方を、会社のリーダー層にぶつけてみることで、組織の仕組みから変えていくようなアプローチも必要かもしれません。
答えは一つではありませんが、必ず突破口はあると信じて、運任せになりすぎたり諦めたりせずに行動することが大切です。

例えば組織を変えるということまではなかなか自信がない、などありましたら、私たちにご相談頂ければ、例えば一緒にマネジメント層に対して提案を持ちかけたり、グローバル人材開発のプログラムのディスカッションを行うなど、組織を動かすような働きかけもできるかもしれません。またSparkDojoには様々な業界からエッジのある方々が集まっていますので、同志でもある良質なネットワークを活用することで、もしかするとさらに斬新なアプローチが見つかる可能性もあります。

ぜひ、どうすればチャンスを掴めそうかを考えてみてください。
そして、必要があれば私に直接でも構いませんし、他のSparkDojoスタッフでも構いませんので、いつでもご相談ください。


それでは、来月も風邪をひかないように、2019年のスタートダッシュをしていきましょう。
2019-01-31

About SparkDojo

東京青山にある英語コミュニケーションスクール
英語で「伝える力」を自分の武器として身につけるプログラム
SparkDojoでは、英単語や文法の知識だけではなく、ポジティブな第一印象の作り方からディスカッションの主導権の握り方まで、マインドセット・ランゲージ・テクニックの3つの観点からコミュニケーションスキルを包括的に鍛えます。
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We have a school in Aoyama, Tokyo, and we provide a comprehensive training program that includes building a global mindset, increasing language fluency, and acquiring communication techniques for professionals of all levels.
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