英語を勉強している人が陥りがちな3つの落とし穴とその脱出法

英語を勉強している人が陥りがちな3つの落とし穴とその脱出法 - 1
英語を一生懸命勉強しているのに、思ったように上達しない停滞期は誰にでも訪れます。ただ、それがあまりに長いあいだ続いていると、もしかしたら間違った方向に突き進んでしまっているかも?

そんなあなたのために、今回は英語を勉強している人が陥りがちな3つの落とし穴と、その脱出法を解説しましょう!

【その1:語彙力ばかりつけようとしている】

TOEICなどの英語能力テストの対策をしていると、語彙力を磨こうと毎日単語カードをめくってできる限り多くの単語を暗記することが英語力上達へ繋がると思いがち。

もちろん、語彙力はないよりあったほうがいいのですが、いくら難解な単語をたくさん覚えても、その使い方がわからないのでは意味がありません。

例えば色鉛筆を想像してみてください。120色入りの色鉛筆を持っているからといって、絵が上手くなるわけではありませんよね?それとまったく同じで、いくら語彙力があるからといって、英語がうまくなるわけではありません。大切なのはどう使うかです。

【脱出法:簡単な単語でも使い方の幅を広げる】

英語を勉強している方の中では有名な話ですが、ネイティブの日常会話の90%は3000語程度で成り立っています。これは概ね日本の高校中級レベル、英検でいえば準2級が目安です。極端な話ですが、高校英語をマスターしていればネイティブレベルで会話ができるということです。

ただそれができていないのには理由があります。それは、3000語ひとつひとつの使い方をマスターできていないからです。

例えばuseという単語をひとつとっても、「使う」「用いる」「利用する」「行使する」「働かせる」「消費する」「取り扱う」「あしらう」などの動詞としての活用法があるうえに、名詞としても「効用」「役に立つこと」「有益なこと」「用途」「慣習」などの使い方があります。

これらすべてとは言わないまでも、こうして誰でも知っている基本的な単語の活用幅を広げることを意識すれば、3000語だけでもコミュニケーション能力はグッとあがります。

【その2:英語上達が目標になっている】

「海外旅行をしたい」「外国とビジネスをしたい」「留学したい」「見聞を広げたい」など、それぞれ理由があって英語を勉強しはじめたのに、続けているうちに「英語を上達すること」自体が目標になってしまっている方を非常に多く見受けます。

もちろん、英語の勉強が楽しいというのは素晴らしいことですし、英語をマスターしたほうが様々な面でメリットがあることは事実ですが 特定の活用シーンを想定していないと勉強法が非効率的になってしまいます。例えば主にパートナーへの報告やディスカッションで英語を利用するのに、ひたすらディベートの練習ばかりをしていても意味がありません。英語はあくまでツールであり、それ自体が目標ではありません。

子供の英語学習や、海外移住を目的としているのであればそれでもいいのですが、明確な目標がある場合はそれに沿って最短ルートで勉強を進めるべきでしょう。

【脱出法:活用シーンを徹底的に分析・細分化し、何度もロールプレイする】

これを打開するには、まず自分がどんなシーンでどのような英語を使うのかをまず徹底的に分析する必要があるでしょう。例えば海外とビジネスをしたいのであれば、交渉術やプレゼンテーションはもちろんのこと、チーム内でスムーズなコミュニケーションを図るための情報伝達法やメールの作法、はたまたプライベートな時間で良好な関係を築くためのスモールトーク術など、想定されるあらゆるシーンを洗い出しましょう。

それができたら、あとはひたすらロールプレイです。ロールプレイは苦手という方も多くいらっしゃいますが、そんな時は実際の利用シーンに近い内容を題材にするようにしましょう。例えばあなたの専門分野であれば、話が尽きることもありませんし、実践のなかで使うであろう単語が多数出てくるので一気に経験値があがります。
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【その3:常に日本語に変換しようとしている】

例えばリスニングで一番多い悩みは「早すぎてついていけない」というものです。もちろん初心者であれば、まず英語耳を養うために音に慣れるという期間が必要ですが、英語の音がある程度聞き分けられるようになっているのであれば、大抵の場合「頭のなかで一度日本語に変換している」ことに問題があります。

言われていることを一旦日本語に変換していると、会話のスピードについていけなくなるのは当然のこと。これはスピーキングでもまったく同じことが言え、言いたいことを一旦日本語で考えるというムダなステップが入ると必然的に言葉が出にくくなります。

【脱出法:英語で考えるクセをつける】

これは外国語を勉強するほとんどの人が一度は直面する問題なので悲観することはありません。逆にこの問題さえ解決できれば英語が飛躍的に伸びます。

その解決方法は「英語で考えるクセ」をつけることです。

やり方は簡単。頭のなかで独り言を英語でいう練習をしてください。最初は基本的なことからはじめましょう。

例えば仕事帰りに\"Oh, I'm very tired because I had a lot of work today.\"などの日常的な愚痴でもいいですし、楽しい出来事があったのなら\"Today was amazing. I hope I could feel this way everyday\"など、あたかも誰かに報告しているような具合でもいいでしょう。

こうして英語で考えるクセをつけることには3つのメリットがあります。

まずは前述のようにスピーキングやリスニング能力に直結するということ。日本語に変換するクセをなくすことで、スピーキングもリスニングも非常にスムーズになります。

次に英語を使う頻度が圧倒的に増えること。レッスンや試験対策の勉強をしているときだけでなく、普段の生活のなかで英語に触れる回数が増えるだけで英語力は飛躍的に伸びます。

さらに英語で考えるクセをつけるだけで、語彙力やフレーズのレパートリーが増えます。頭のなかで独り言を言っていると、必然的に言い方がわからないことが出てくるため、自分の弱点や問題点が見つかります。それをその都度調べたり、次のレッスンでトレーナーに聞くということを繰り返していくとこれまでの何倍も多くの単語やフレーズを学ぶことになるため、英語力が総合的にアップします。
いかがでしたか?あなたに当てはまるものはありましたか?

ここでは代表的な3つの例をあげましたが、本気で英語力アップを目指しているとさまざまな問題に直面します。あなたの努力をムダにしないためにも、そんなときは遠慮せずに仲のいい英語話者に相談したり、トレーナーなどのプロにアドバイスを求めましょう。
2018-08-06

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