英単語3000語を効果的に覚える4つの工夫

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英語を勉強している人の多くが単語帳を持っているでしょう。またTOEICなどの試験を控えている人は「6000語覚える!」などと張り切って、フラッシュカードで自分の記憶力を延々と試しています。

こうして単語をカリカリと覚えていくのもいいのですが、毎日多くのタスクをこなしているビジネスマンは、ちょっとだけできたスキマ時間に一気に英単語を詰め込もうとしてもなかなか集中できないこともあるでしょう。

そんな方には、より記憶に残りやすく、しかも飽きにくい学習方法が必要です。

ここではフラッシュカード以外でできる効果的な英単語の覚え方をご紹介します。

高卒ネイティブの単語数

ところで英単語というのは一体いくつ覚えればいいのでしょうか?

実は英語の日常会話は約3000語も理解していれば98%は網羅できると言われています。文部科学省によると、日本の教育では高校卒業までに3000語を覚えるようにできています。

ネイティブは少ない単語数でも会話ができる

英語を話せない日本人とネイティブの一番の違いは、単語の使い方をツールとして知っているかどうかです。

工具箱に例えると、単語を大量に覚えるということは、この大量の工具を持っているようなものです。もちろん、道具が多いことは悪いことではありません。ただその工具の使い方を知らなければ何の意味もありません。

英語も同様、使える単語を駆使して相手に意図が伝わればいいのです。いたずらに英単語数を増やす必要はありません。

\"使い方\"を覚えるには?

では各単語の使い方を習得するにはどうしたらいいのでしょうか?

まずはその単語の持つ\"意味\"を知らなければいけません。ここでいう\"意味\"とは、その言葉の用法のことです。例えば\"work\"という英単語には「仕事」または「仕事をする」という意味以外にもさまざまな用法があります。


At work = 職場にいる

Homework = 宿題

Work out = 筋トレ

Work on・・・ = ・・・に取り掛かる

Field work = 現場作業;現地調査

Art work = 芸術作品

At work = 職場にいる

Homework = 宿題

Work out = 筋トレ

Work on・・・ = ・・・に取り掛かる

Field work = 現場作業;現地調査

Art work = 芸術作品


このように\"work\"という単語にはただ単に「仕事」という意味より深い、「なんらかの目的を持って能動的に行う作業、またはその産物やそれを行う場所」という意味があることが見えてきます。

これ以外にも\"work\"には「機能する・うまくいく」という意味があります。これらすべての用途を理解してはじめて\"work\"という単語の全体像が見え、使い方がわかりはじめ、単語として覚えやすくなります。
それでは実際に単語を覚えやすくする、5つの方法をご紹介しましょう。

【方法1】Google画像検索にかけてみる

英単語の\"意味\"を覚える上で大切なのは、その言葉が持つ「世界観」を理解することです。

先ほどの例で使った\"work\"で画像検索をすると次のような画像がでてきます。

やはり「仕事」という意味が強いため、カバンを持って歩くビジネスマンのアイコンやデスクワークの画像が多く出てきます。

その中に、土木建築の看板を思わせるアイコンも頻繁にでてきます。最近ではあまり見かけなくなりましたが、これは「work in progress(作業中)」という意味のアイコンで、10年ほど昔のウェブサイトではよく見られました。そう考えると、\"work\"という単語には「作業」という意味も含まれているということがわかります。

また歯車を描いた画像が3枚ほど見えますが、これは「仕事」であると同時に、「歯車がかみ合ってうまくいっている」「機能している」という意味を示していることがわかります。

このように、単語を画像検索にかけることで、その単語の持つ世界観がイメージとして理解できます。


【方法2】部首を勉強する

英単語にはさまざまな部首(接頭辞・接尾辞など)があります。これはいわば漢字の部首と似たようなもので、それ自体に意味があるため、その部首がわかっていればなんとなく単語全体の意味がわかってくることがあります。

例えばpre-という接頭辞には\"前に、事前に\"という意味があります。この接頭辞を使った単語をみていくと:


preseason(シーズン前;プレシーズン)

preschool(幼稚園;保育園)

preadult(未成年)

prepaid(プリペイド;前払い)


など、すべて何かの\"前\"であることを示しています。また\"prepaid\"などは日本人にも馴染みの深い単語ですが、こうして部首とともに覚えることでより深く理解することができます。

それ以外に覚えやすいのは\"un-\"に代表される否定形の接頭辞です。

\"unhappy\"や\"undo\"などは有名ですが、\"un-\"のほかにも\"in-\"、\"i-\"、\"dis-\"、\"non-\"など、単語の前につけるだけで否定形になる部首が存在します。

ただここで注意しなければいけないことがあります。例えば\"like\"という単語の否定形に\"dislike\"がありますが、実は\"unlike\"という単語も存在します。

\"dislike\"は\"好きではない\"、\"unlike\"は\"似ていない\"という意味なのですが、否定の仕方によって意味合いが全く異なることがあることに注意しましょう。


【方法3】知っている単語との共通点を見つけて覚えていく

英語は大きく分けると\"ゲルマン語派\"という言葉の流れを継いでいますが、実はその単語のほとんどがギリシャ語やラテン語をルーツに持っています。

例えば\"ecosystem\"という言葉がありますが、これは\"eco-\"と\"system\"に分けられることに気づくでしょう。日本人にも馴染みの深い\"eco\"とは\"環境\"を指しているため、「おそらく環境に関する何らかのシステム、仕組みだろう」という予想がつきます。

ちなみにecosystemとは「生態系」のことなので、自然環境の仕組みというふうに理解すれば大変覚えやすくなります。

これは日本語と非常によく似ています。例えばdentist(医者)、artist(アーティスト)などの最後についている\"-ist\"とは、ラテン語で「志す者;信じる者」という意味で、日本語でいうところの「家」や「者」に似ています。つまり「家」や「者」などが最後に付いていたら人物を指していると予想できるように、単語の最後に\"-ist\"とつく場合は、人を指しているという予想がつきます。


【方法4】応用系を覚えていく

新しい単語を一から覚えると思うとハードルが非常に高いですが、例えば単語の用法の変え方を身につけていけば、それだけでさらに単語数が増えていきます。

例えば\"memory=記憶\"という名詞がありますが、これを形容詞に変えるには\"memorial=メモリアル(記念すべき)\"や\"memorable=記憶に残る\"、動詞に変えると\"memorize=記憶する\"などさまざまな単語がでてきます。

一日にひとつ単語を選び、そこからどんな風に用法を変えていけるかを書き出していくだけでも単語を覚えるトレーニングになります。
いかがでしたか?

手軽にできるものもあれば、かなり本格的なものまでありますので、あなたのレベルや性格に合った単語学習法を見つけてください。
2017-08-04

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