[Vol 43] グローバル人材のレシピ

いつもお世話になっております。SparkDojo代表のLeoこと、村重です。

毎月末に、SparkDojoをより深く知って頂くためのアップデートやアントレプレナーシップ、グローバルトピックに関連するような内容を発信しています。
皆さんはグローバル人材としてどのような姿を目指していますか?

グローバル人材の定義もいろいろありますが、英語が流暢であるというだけでグローバル人材というわけではありません。私の個人的な定義は、国境や国籍を超えて何らかの付加価値を提供することができ、異なるバックグラウンドの人からの何らかのリスペクトを得ることができるという人材だと思っています。

いろいろなレベルやタイプがいると思いますが、その人にとっての正解はゴール次第だと思います。自分なりのイメージを持ち、定期的にイメージを更新していくことが重要です。

SparkDojoの “コミュニケーション力のフレームワーク” である、”Mindset”、”Language”, ”Technique”という3つの観点(以下、それぞれM・L・T)と、自分自身の中身(能力や個性)の掛け算で、グローバル人材度合いの目安が測れます。
逆に言うと、自己実現できている姿を想像したときに、それぞれの要素の要件を定義することで、自分がいまどこの強化を頑張ることが自己実現につながるのか、という道しるべが見えてきます。

SparkDojoのコミュニケーション力 フレームワーク

言語 (L):
流暢さ、単語力、文法、英語脳、発音・イントネーション、聞き取り力などで構成されます。(※SparkDojoでは英語をスコープにしていますが、状況によっては他の言語が当てはまります)
一般的に「仕事で英語を使うから英語を勉強する」というと多くの人がここだけを強化するために勉強しています。英語が流暢という話と英語環境でパフォーマンスを出せるという話はイコールではないですし、単語や文法の知識が豊富であれば流暢に話せるかというとそれも違います。ただでさえ言語習得にはある程度の時間がかかりますので、位置づけを明確にすることが重要です。

マインドセット (M):
異文化を理解して適応する力、オープンマインド、好奇心、自信、積極性などが該当します。
グローバル環境の特徴として、未知との遭遇、異なる価値観を持った人との出会い、コラボレーションの機会といったことがあげられます。そのような状況において、自分の常識に縛られない柔軟性、速やかに違いを理解して吸収する力、そのための好奇心やオープンマインドさ、相手目線から見たときの印象のポジティブさといったものは、適応力、人間関係構築、カリスマ性といって部分に大きく影響します。仮に言葉にハンデがあっても相手が協力したいと思ってくれるのか、英語が流暢であっても嫌がられるのかでは、その後の行動に大きな差が生まれます。鎖国状態の昨今ではチャレンジですが、やはり違う文化に触れて、自分自身がマイノリティとなってみること、そして素直に違う価値観を吸収してみることが視野を広げるために最も効果的です。

テクニック (T):
論理的表現、質問の鋭さ、分かりやすさ、ボディランゲージの効果的な活用などが該当します。
例えば、同じ母国語を話す人同士でも話が分かりやすい人、切れ味抜群の人もいれば、何が言いたいのか分からない人もいます。単語の知識量が多くても少なくても、結局のところどれだけ効果的なコミュニケーションを組み立てるために言葉を使えるかということが重要になります。
それぞれのどれかが強く、どれかが弱いという風にバラツキがある方もいますし、全体的にバランスが取れている方もいます。例えば、Mが強くてT・Lがまぁまぁの明るいタイプの人もいれば、LとTは高いけれどMが低い専門家タイプの人もいます。MLTの全てが高くてどこかに突き抜けたエッジがあればそれに越したことはありませんが、何よりも自分自身が目指すゴールで求められるMLTのバランスのイメージを沸かせることが大事です。そして現状のどこに差があるのかに気がつくことが重要です。

例えばゴールが、女優や俳優といった表現者の人もいれば、弁護士、エンジニア、投資家、会計士、プロジェクトマネージャー、営業などのビジネスプロフェッショナルの人もいます。或いはボランティアや地域活動などを務める活動家の方もいるかと思います。それぞれにあった要件の理解が重要であって、何が単一解ということではありません。
ここまでコミュニケーションの要素を書いてきましたが、コミュニケーションは自分自身の中身である能力や個性にレバレッジをかけるものです。なんだかんだで極めて重要ですし、同時に、一番大事なのはやはり自分自身の中身です。ですので、自分自身の価値につながる能力や個性がどういったものなのかを知り、慢心することなく、ここをしっかりと高め続けていくことが重要です。
リモートでのコミュニケーションが中心となり、チャレンジも多いかと思いますが、チャンスも多くあります。何か課題などを感じることがありましたら、ぜひご相談ください。


引き続き健康管理にはご留意いただき、新しい生活リズムを組み立てて頂ければと思います。
2020-06-30

About SparkDojo

東京青山にある英語コミュニケーションスクール
英語で「伝える力」を自分の武器として身につけるプログラム
SparkDojoでは、英単語や文法の知識だけではなく、ポジティブな第一印象の作り方からディスカッションの主導権の握り方まで、マインドセット・ランゲージ・テクニックの3つの観点からコミュニケーションスキルを包括的に鍛えます。
https://www.sparkdojo.jp/
SparkDojo provides English communication skills training for individuals and corporate clients.
We have a school in Aoyama, Tokyo, and we provide a comprehensive training program that includes building a global mindset, increasing language fluency, and acquiring communication techniques for professionals of all levels.
https://www.sparkdojo.jp/en/