[Vol 37] 環境適応するためには変なプライドを捨てる

いつもお世話になっております。SparkDojo代表のLeoこと、村重です。

毎月末に、SparkDojoをより深く知って頂くためのアップデートやアントレプレナーシップ、グローバルトピックに関連するような内容を発信しています。
2020年がはじまりました。
良いスタートを切ることができたでしょうか?
そして今年はどのような抱負を立てたでしょうか?

ふと、いまから10年前、20年前、それ以前・・の世の中がどんな姿だったかを思い返してみると、当時といまがいかに違うか、そして世の中がどんどん変化していることに改めて気づかされます。
日々テクノロジーが進化し、世界が繋がっていき、人の寿命が伸びていき、そして同時に様々な問題も起きているなか、私たちが生きている間に未来はどこまでどのような変化を遂げていくでしょうか。

具体的に未来がどのような姿をしているかは分かりませんが、変化を完全に予測しきることが難しいからこそ、変化すること自体はほぼ確実である環境に対して、いかに適応することができるかということがより重要になってくるかと思います。

極端な話、環境適応できなければ、いまの子供やまだ生まれてすらいない子たちに、私たちがまだ現役であるうちに敵わなくなってしまう可能性があるかもしれません。いまニュースで大手企業のリストラの話なども取り上げられますが、対象となる人たちの中には20~30年前は若手エースだったような人たちも含まれているかもしれません。『盛者必衰のことわり』と言いますが、変化に適応することの重要性を軽んじないことはとても大事なことだと思います。


環境に適応するとは、
①同じような内容のことを、これまでと違うやり方で行う (違う言語、デジタル活用 など)
②これまでと違うことを行う (人事→営業、企画→エンジニア、製造→介護 など)

といったことですが、どのレベルで自分自身をアップデート or トランスフォーメーションし続けることができるかが、変化する未来における自分の立ち位置に大きな影響を与えると思います。


これらを妨げる要素が、「不安心理」と「変なプライドや見栄」といったものだと思います。何かというと、新しいことや新しいやり方に挑むときは、全然できなかったり、不格好だったりする方が自然なのにも関わらず、それが恥ずかしくて振りきれなかったり、良く見せようと恰好をつけて失敗する可能性があることをやらずに自尊心を保とうとすることです。

それは往々にして、新しいことでも最初からうまくいくような錯覚や勘違い、リセットすることの大変さや瞬間的な屈辱に耐えられないために目をそむけたくなる心の弱さ、が原因ではないでしょうか。

よくある錯覚の例
・10年働いた会社から全く違う業界に転職をして、いきなり前職と同じような評価がもらえる。
・メディアにも取り上げられるスタートアップ企業に入れば、いきなり急成長を遂げ、会社員時代よりも早くに収入が増える。
・いま勤めている会社を辞めたら、次は更に華々しい選択肢でなければならない。
・大手企業で偉い立場にいて丁重に扱われていたから、小さな企業でも同じように扱ってもらえる。
・日本語の会議に参加するとどんな議論でもこなせるから、英語で挑戦しても同じような結果や価値を出せる。
・Mac Bookを買って、2週間のコーディングのOnline講座を受講すれば、急にダウンロードされるようなアプリを作れるようになり、エンジニアとして食べていける。


このような幻想にとらわれてしまうと、せっかく新しいことに挑んでも環境適応に失敗しかねません。新しいことなので、ある程度の「不安心理」は仕方ない部分もありますが、「変なプライドや見栄」といったもので自分の可能性にブロックをかけることはもったいないですが、実際に多くの人が新しいことに挑戦しきれない理由だと思います。

皆さんの周りにも該当する方はきっとたくさんいると思いますし、皆さん自身もドキッとすることもあるかもしれません。私もなるべくそのトラップにはまらないように意識はしていますが、やはりだれしも心の弱さは必ずあります。

言うほど簡単ではないとは思いますが、だからこそ変なプライドを捨てて、子供のように謙虚でまっさらな気持ちで素直に学ぶことが環境適応し続けられるかどうかを分ける一つの条件であり、未来を有意義かつ幸せに生きるための鍵なのではないかと思います。


ポイントをまとめると;
・これから未来に向けてますます環境が変化していくことはほぼ確実
・そのなかで生存していくには環境適応が重要
・環境適応とは自分をアップデート or トランスフォーメーションすること
・新しいことはいきなりうまくいかないことの方が普通
・変なプライドを捨てて、子供のように謙虚でまっさらな気持ちで素直に学び、必要な失敗はすることで、むしろ早く適応することが大事


新年がはじまってまだ気持ちがフレッシュなうちに、ぜひこのような視点で未来に向けた今年の過ごし方を考え、新年の抱負を読み返してみていただければと思います。
2020年も良い年になるように今年もよろしくお願い致します。
2020-01-31

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