[Vol 34] 歩み寄る努力\r\n

いつもお世話になっております。SparkDojo代表のLeoこと、村重です。

毎月末に、SparkDojoをより深く知って頂くためのアップデートやアントレプレナーシップ、グローバルトピックに関連するような内容を発信しています。

ーー
先日、日本で働いているヨーロッパ人の友人から転職の相談を受けました。
(個人の特定を避けるため敢えてヨーロッパ人と表現しています。)

彼は日欧の交換留学プログラムで日本に来たことがきっかけで、日系企業に勤務を始め、かれこれ数年になります。本国にいたときから日本の武道も習っており、饒舌に居酒屋トークができるくらい日本語も上手になっています。

それまでも定期的に相談には乗っていたのですが、勤めている企業も彼が専門としている領域の製品を扱っている会社で、既に欧州を含む海外市場でも事業展開をしており、フィットとしては悪くない会社です。

ただ、最近その会社で勤務することが耐えられなくなってきて、相談に乗ってほしいということでした。


いろいろと突き詰めて聞いてみると、結局はコミュニケーションが噛み合っておらず、彼としても不当な扱いを受けている気持ちになり、会社に対する不信感がピークに達した様子でした。

ただ、
「残念だなぁ・・」
それが、話を聞いていて、最初に私の頭をよぎったことでした。

A. 会社側
既に海外でも市場に受け入れられるだけの競争力がある商品を持っており、それを加速するために人材強化を行っている。
B. 私の友人
日本文化に対する親しみもあり成長機会かつビジネスへの貢献機会を望んでいる。

この二つの事実だけを比べると非常に良いマッチのはずなのに、それが成り立たない。
実にもったいないと思います。


実際に、異なる文化背景のメンバーが実務レベルで完全に機能するような仕組みをつくることや、コミュニケーションスタイルを浸透させることは簡単ではありません。
リアルで切実な場面になればなるほど、ただ英語が上手いか下手か、或いは日本語を違和感なく話せるかどうか、といった事以上に別の要素がより大きなインパクトを持つことが多くあります。これは他の言語・文化でも同じかと思います。

難易度は高いですが、逆に難易度が低ければ、どこの誰でもできてしまいますし、難易度が高いために真剣に向き合って取り組む企業や個人が少ないからこそ、そこにチャンスが生まれるのだと思います。

簡単でカッコいい答えを求めるのではなく、やはり「お互いが」歩み寄り理解し合う努力をすることがシンプルで最も重要な答えの一つかと思います。更に言えば、「その場をまとめてリーダーシップ(*)を発揮する人たちの懐の深さ」や「個々人のこだわりを越えた大きな意味や目標にフォーカスする」といったことが大切だと思います。
*リーダーシップは必ずしもポジションではありません。


皆さまのなかにも、リーダーとしてもしくはメンバーとして、似たような場面に遭遇したことがある方、或いはこれから遭遇する方はかなり多いかと思います。そのときに、必ずしも懐の広い人が上司とは限りませんし、同僚が多様性を受け入れるオープンマインドな人ではないかもしれません。

そのとき、もし皆さんだったら、どのような行動を取りますか?
寒暖差が激しく、私は油断して風邪をひいてしまいました 冷汗。
皆さんは油断せずにくれぐれも体調に気を付けてください!
2019-10-31

About SparkDojo

東京青山にある英語コミュニケーションスクール
英語で「伝える力」を自分の武器として身につけるプログラム
SparkDojoでは、英単語や文法の知識だけではなく、ポジティブな第一印象の作り方からディスカッションの主導権の握り方まで、マインドセット・ランゲージ・テクニックの3つの観点からコミュニケーションスキルを包括的に鍛えます。
https://www.sparkdojo.jp/
SparkDojo provides English communication skills training for individuals and corporate clients.
We have a school in Aoyama, Tokyo, and we provide a comprehensive training program that includes building a global mindset, increasing language fluency, and acquiring communication techniques for professionals of all levels.
https://www.sparkdojo.jp/en/