COVID-19関連のシステムの基盤はIT大臣として有名なオードリータン氏によって開発されました。
台湾への入国者にまず、隔離システムが適応され、それがトラッキングシステムに受け渡されます。
そして、そのトラッキングシステムは無料通話アプリとして有名なLINEのBotシステムと連携してCECCに受け渡されます。
そのBotシステムから「調子はどうですか?」、「発熱はないですか?」などの毎日、メッセージが届き、居場所に関しても追跡されます。
また、台湾への入国者は隔離期間中もケア&サポートのサービスを受けることもできます。 その地域の対応チームへのホットラインが用意されており、隔離者に対する食事を用意する専門のチームもあります。
外国から台湾に入国した方がその後に公共の交通機関を使うわけにはいきませんので、 入国者専用に特別に用意されたタクシーがあり、それで入国者はそれで移動するようになっています。
加えて、マスクについても効率的に供給する仕組みがあります。
台湾では生まれた時に与えられるIDカードとして「NHI」というものがありますが、それを政府が開発したアプリに登録して、 それによってマスクが供給されるという仕組みを取るようにしました。これによって全ての国民にもれなくマスクを供給可能となっています。
また、感染ケースが発見された際に、その近くにいた人に対して個人メッセージを送っています。 これは、公に発表されるものではなく、完全に個別に発信されています。
また、これを受け取った方は、 この後何をしたらいいのかということを1-5のステップに分けて説明されているので、 次に取る行動に迷うことはありません。
このような体制の下、現在私たちは、ワクチン接種計画にまつわるプラットフォームを開発・運用しています。
現在(2021年6月)、台湾は主に政治的な理由により、ワクチン関連の計画に問題が生じていますが、幸運にも日本政府が100万個のワクチンを寄付してくれました。
台湾にとってアメリカなど欧米諸国からのワクチンの購入は非常に困難でしたので、これは非常にありがたいことです。
それら寄付されたワクチンは病院や各地域のヘルスケアセンターやクリニックに配布され、そこから、また各地のワクチン接種拠点へと配布されていきます。
これらの全てがワクチンのプラットフォームに統合されていき、まさに今私たちが取り組んでいるプロジェクトがこのようなものになります。
このプラットフォームに登録するだけで、いつどこでワクチンが接種できるのかわかるようになるのです。